まず、実家に行く前日に録画していた『白虎隊』の後編を見ました。
会津藩主の松平容保(まつだいら かたもり)の家老、
西郷頼母(さいごう たのも)の妻・千代子や一族が自刃するシーンで
あまりにも悲しく、声をあげて泣いてしまいました。
全員女性で、しかも小さい子供まで・・。
あまりにもこのシーンは壮絶で、胸が苦しくなるほどでした。
これは20年前に日テレで放送していた
『白虎隊』のシーンにもあった記憶があります。
飯盛山で自害して果てた、わずか15~17歳の白虎隊の少年たち・・。
本当にどんな思いで果てたのかと思うと
やり切れないキモチでいっぱいになりました。
昔の人って、本当に「潔い」ですね。
自刃切腹当たり前。女・子供でも。
身の潔白を証明するため、自分のした事に責任をとるため、
敵に負けたため、愛する者を守るため・・・など、色々な理由での自害。
今の人には考えられないのは当たり前だけど、
自害はしなくとも、物事に関する捉え方なんかは
昔の人たちに教わることって多い気がします。
もちろん、いい意味でも、悪い意味でも・・ですよ。
同じ国の人同士が殺しあってきた戦国時代や幕末・・
そんな嫌な歴史が日本にはありすぎですよね。
今回の山P主演のテレ朝の『白虎隊』は、
生きることがテーマの作品です。
本当に今の若い人に始まり、たくさんの年齢層が見て、
今の日本のあり方や、人としてのあり方、死ぬことに対しての考え方、
人としてどう生きるのか・・などを
それぞれが真剣に考えられたらいいのにな・・と思いました。
久々に、こんなに色々と受け止め、考えさせられた作品に出会いました。
そして・・昨日は病院に行ったお陰で腰が痛くなくなったので、
早速妹と『硫黄島からの手紙』を見ました。
約、2時間20分の作品です。
(その間、腰はお陰様で全然痛くなりませんでした!)
内容は、まだご覧になってない方がいたらいけないので、
ネタバレ的なことは言えませんが・・。
ハッキリ言えることは、この映画の主役は
嵐の二宮くんですね。ハイ。
カンペキに主役張っちゃってます。
すごいぞ!ニノ!!
もちろん、渡辺謙さんの演技も素晴らしかったし、
それぞれの配役の方たちは、本当に見事に演じてたと思います。
この映画、音楽もたまらなく切ない。
オープニングのこの音楽で、すでにウルウルしちゃうぐらい。
やはり戦争映画ですから、ショッキングなシーンや
グロいシーンも少しはありました。
でも、本当に戦争って怖いなってつくづく思いました。
自分がその場にいたら、何も出来ないだろうし・・。
それでも、戦争ってこんなに怖くて無意味で、悲しくって残酷なんだ!
って事、ちゃんと知っておくべきだと思います。
だからやっぱり、戦争を経験したことのない私たちは、見るべきと思います。
そして、今こうやって私たちを平和ボケと呼ばれるまでの日本に導いてくれた
戦争経験者のお年寄りに対して、敬意を持つべき。
感謝するべき。と思います。
本当に白虎隊もこの作品も、共通に思ったのは、
やはり「戦争は絶対してはいけない、繰り返してはいけない」ということ。
この当たり前のことが、人類は未だに出来てないんですね。
ずっと大昔っから、人は人を殺してきました。
でも、本当に思うのは、自分にとっての敵だって、
自分の家族と同じ思いで見送ってきた、それぞれの家族がいる。
討ち死にしたり、戦死してしまったり、
自害してしまった人など・・どんな人だって、
それぞれに「人生」があり、その人それぞれの「物語」がある。
それに、それぞれの親が、生まれた時から慈しみ、
愛してきた子供たちなんです。
それが例え今は大人だろうが。
今の私たちが、実際に子供にしてやってることと
同じような愛情の注ぎ方をした子供・・。
そういう人たちが、あっけなく死ぬ。これが戦争。
愛する人や夫、息子が、戦争で命を落とす。
これほど悔しくて悲しい失い方は無いんじゃないかな。
もちろん、戦地に赴いた男たちだけが命を落とすものではないですよね。
女や子供だって、当たり前に死ぬ。それが戦争というもの。
容赦なく片っ端から人を殺す行為。それが戦争というもの。